humosanの奮闘記第二章〜作業療法士への道〜

某国立大学作業療法学科在籍中 遠距離恋愛中の彼がいます。 受験で足掻く彼を私はずっと応援します。 一人じゃないよ、私も新しい道であがいてるよ、と思いながら毎日過ごします。

彼は去年の入試は残念だったけれど、結局引っ越してきてくれた。
 最初はすごく嬉しくてたまらなかったけれど、彼の家が私の家から近く、半同棲の状態になり、喧嘩が増えてしまった。
例えば、食器はどちらが洗うか、調味料の量etc…
こちらでは2人とも自転車移動が主となり、私も自転車を新調した。
同じタイプのクロスバイク。
変えた時はこれからどんなことが起きるのか、楽しみで仕方がなかった。
2人でサイクリングに行ける!
これが悲劇を生むとは…
私は元々ママチャリにしか乗ったことがない自転車素人である。
彼はクロスバイクは初めてにしろ、スポーツ自転車は乗ったことがあり、でこぼこ道は得意なはずだ。
私の方が早くきたにしろ、素人がスピード出せって…
とはいえ、一昨年までは自転車でご主人様に会いに行っていたし、高校の頃はもっと飛ばしていた。
飛ばせないわけではないのだが、こっちに来てから車に2回ほど突っ込まれ、後ろから追突もされてから、飛ばすことが恐怖になった。(なお、自転車は歪み、修正不可となった)なかなかスピードが出せない。 (歩道などなら少しは出せる)
彼はといえば飛ばしていくため度々置いて行かれてしまう。
それで私が来るまで待つ時間ができてしまい、それが彼は不満なようだった。
ただ、ロードでツーリングする際、遅い人はついてきてね、みたいなスタンスだと聞いたのでそのつもりだったが、サイクリングデートとは違うものだったか。
今日も私は同じ道を行ったのだが、でこぼこが怖くて遅くなってしまい、彼を待たせてしまった。しかも彼は夜に授業があり、焦っていたようで、彼の家に着いた時からイラついて、そこから喧嘩になった。いつも通り理論的に攻め立てる彼だが、私も負けたくない。ずっと遠距離で、言葉で口論していたこともあり、私も私で楯突いた。結局私もイラついてしまい、そんなことかい?!と思い一言、もう着いていかない、先に行きたいなら先に行けばいいじゃん、と言ってしまった。正直言ってくだらないことだ、と思ってしまった。ヤバい、と思ったのは、一瞬彼が悲しい顔になったことだ。彼はデートはなるべく一緒に楽しみたいと思う人なのだということを、頭に血がのぼった私は見落としていた。
そして彼はデートで一緒に行けないなら恋人の意味はないな、と言われ、そうだ、と思い直した。
言ってしまった手前取り消せない。
別れる気だということを知る。ショックだが仕方ない?
でも正直こんなことで?だし、納得はいかない。
だからまだ居座っているのだが、とりあえず帰るべき?明日も朝から授業だ…
この前喧嘩した時、彼が寝ている間に抜け出して、寂しくて後悔したから、帰らずに止まっているのだが。
まだ私は彼のことが好き。彼とどこか一緒に行ける日は来ないのかな…
私も素直に慣ればよかったな。いつも置いてかれるのが悔しくて強がってしまった…
ごめんなさい…
 

彼がきて、私の部屋で一年寂しいのによく頑張ったなと言って抱きついてくれて私は嬉しくて泣いた。
あともう少しだけ待ってろよ、と彼に言われた。

あれから11日。
明日で全てが決まる。 
とても不安だ。神社に行っては彼の合格を祈っていた。
この一年実はしんどかった。
勉強は頑張っていた。
最初は彼の背中を追えるからと入ったサークルもだんだんつまらなくなる。
この一年、彼のことを思い続けていた。大丈夫かな、苦しんでないかな、とずっと気になっていた。
こんなことを言ったら彼に怒られるけれど、彼が苦しんでるのに私だけサークル入って楽しんでいいものか、と悩み、段々とサークルから足が遠のいた。 

やっと明日彼は苦しみから解放される。きっと。 
そう信じてる。でも…

彼は一昨日まで不安そうに、ダメだったらどうしようと考えていた。
私は彼を支えたい。
でも大学は行かないと。
もし、最悪のケースになったら居ても立っても居られないだろう。
よって、サークル続けていく精神的余裕もない。

だから私は彼が苦しみから解放されればサークルを続けていく。それしか考えたくないが、もし叶わなければサークルを辞めてアルバイトと勉強だけにしよう、次のステップに進む準備を始めると決めた。

彼を苦しみから解放して!
今の私の1番の願いだ。私なんてどうでもいいから 

彼が国立2次試験を受けにきた。
私が一年寂しがってたことは彼も知っていたらしい。
だから、彼は私と同じ大学を受けてくれた。

試験前日、彼がやってきた。改札まで出迎えに行った。
ご飯を食べてデートした。 
やっぱりこの時間が最高だ。彼とカレー食べて、パンケーキ食べて…誕生日プレゼント買ってくれて…
私の部屋が見たいと彼が来てドアを閉めた瞬間私にキスをしてくれた。寂しがらせてごめんな、って…
1時間ほど彼と過ごし、彼は駅周辺まで帰りホテルに宿泊。
私はバス停まで送って、彼と食べられそうな苺とお茶を購入。
彼は濃い茶が好きだからそれを^ ^
 
次の日彼が私の家にきた。私の家は会場となる大学から近いし、始まるまで時間があったので、呼んで勉強できるようにした。
お昼、彼は私が立ち上がるより先にペペロンチーノ作るか?ぺぺたまがいいか?と言った。えー…
作ってくれるの?
私がいつも料理してる場所で彼が作っていることに嬉しさを感じた。
彼のパスタ、久々でも美味しかった。
彼が作って私が洗って…彼が隣にいるだけで落ち着くよなぁ。
いよいよ試験開始時刻が近づき、送っていった。
彼はバスを待つのが嫌いだから、ぎりぎりくらいに出たのに、来なくて次のバス停まで歩こうと思ったら、バスがなくなってしまう…
なんとかバスを捕まえ乗っていけたが、そのまま歩いたら間に合ってなかったろう。
 彼をいってらっしゃい、と送り出して戻ったんだが、落ち着かなかった。
ずっと歩き回ってしまった… 彼が私立で結果が出なくて苦しんでいるのも知ってたし、私は私の大学に来てほしいし。
その日は快晴で、空を見上げて彼がうまくいくことをずっと祈っていた。
彼4月から来てくれるかなぁ…そわそわする…

↑このページのトップヘ